2011年08月15日

不耕起連作トマト栽培の危機

今年のトマト栽培は散々な作柄となった。

全ての原因は、黄化葉巻病で、例年、発生はしていたのですが、栽培後半で、4段又は5段果房が影響する程度であったが、今年は異常に早い発生で、2段果房から犯されるものもあり、ほとんどの樹に感染が拡大してしまった。

当該疾病は、全国的な問題となっているが、効果的な防除方法は、徹底したコナジラミの駆除と、発生した樹の排除であるが、いずれも、至難の業である。

コナジラミの駆除であるが、薬剤散布での防除は、虫の薬剤耐性の獲得から、事実上お手上げの状況である。

物理的な方法として採用されているのは、目合いが0.3ミリ程度のネットで、温室等を覆う方法である。この方法で、完璧に虫の侵入を防除出来れば、効果は大となるが、ちょっとした隙間からでも進入する虫対策が重要なことと、通気性が大幅にダウンするため、換気扇による換気など、大幅なコストアップが必要である。

また、ウイルス耐性の品種もいくつか発売されてきたが、まだまだ、開発途上のようで、完全に発病を予防できる状況にはなっていない。

このような中で、キュウリ、メロンなどでも、コナジラミによる、退緑黄化病の発生が問題となっている。困ったものである。

いずれにしても、病害虫との戦いに、破れる訳にはいかない。英知をしぼり、対策を講じなければならないのだが。