農薬の話

中国産冷凍餃子の農薬混入事件を受け、全国的に野菜や加工食品の残留農薬が大きな問題となっています。そこで野菜と農薬について、専門家が語らない視点から、さまざまな問題点を指摘してみたいと思います。

なぜ、野菜に農薬を使用するのか?
5つの問題点を挙げてみます。

1、消費者の問題

スーパーで、虫食いだらけのキャベツと、きれいなキャベツを並べて販売していたら、貴方はどちらを購入しますか? ましてや、きれいなキャベツが安いとしたら、農薬のことなど考えずに購入しませんか?

2、バイヤー(販売者)の問題

販売者(仕入れ担当者)としては、売れる物、(売れる可能性の高い物)を仕入れようとします。しかも出来るだけ安い物を。 当然、農薬を使った野菜を仕入れることとなります。 また、その希望が高いので、農薬未使用の野菜流通は極わずかの状況となっています。

3、生産者の問題

物を作る人にとって、出来るだけ良い物を作りたい。との思いがあることは当然で、妨げる事は難しいです。貴方が農家だったら虫食いだれけのキャベツを作りたいですか?きれいなキャベツを作りたいですか?

4、野菜と病気の問題

これが一番厄介な問題ですかね。 あまりに厄介ですので、別途特集欄を設けます。

5、雑草対策の問題

これも本当に厄介な問題点です。 農作業における雑草処理にかかる時間は全く無駄であり、大きな問題とされています。 専業農家は、徹底的に雑草処理を行います。これは、いろいろな弊害を助長させないための対
策です。 しかし、耕作放棄等で、原野や草地などにしてしまうと、雑草の種が落ち、完全に駆除するには膨大な作業と年月がかかることとなります。 では、いろいろな弊害とは、まず、雑草が蔓延することで、病気が多くなる。(葉物野菜などは、蒸れて病気が多くなる)葉物野菜などの収獲作業がとても面倒になり、作業時間のロス。 肥料の収奪が起こり、経済的損失が大きくなる。等の弊害があげられます。