暑さ寒さも彼岸まで

昔から言われていることわざで何十回と経験して来たにも係わらず、「お彼岸を過ぎたらめっきり涼しくなったねー」「暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったものだ!!」となるのである。

今年の春の彼岸ほど待ち遠しいことはなかった。冬(春先)が異常に寒く、梅の開花は一ヶ月以上も遅れ、桜の花と一緒に咲いているような状況で、地温の上昇も鈍く、トマトの生長、色付きも大幅に遅れる結果となった。

その反動か、猛暑となった夏は各地で異常高温と少雨となり、利根川水系では久しぶりの取水制限まで行われた。また、涼しいはずの北海道などでは、連日30℃を越す猛暑日が続き、平均気温を2℃以上引き上げる結果となった。

猛暑、少雨傾向は、秋冬野菜の播種、苗の植え付けに大きな障害となり、ニンジンのように、発芽不良又は発芽してもその後立ち枯れしまったり、植えた苗(ブロッコリー、白菜等)が立ち枯れたりと、散々な状況で、今後の直売所運営に頭を悩ます要因となっている。

さりとて、今日のように(10月3日)朝の気温が20℃となると、ちょっと暖がほしくなる状況でもあり、季節は確実に巡り、かぶ等の野菜が確実に美味しくなって来ている。

人間の美徳(特技)は忘れることが出来ることだそうだ。現に、寒すぎた春はとうに忘れている。暑かった夏も何処へやら、味覚の秋を満喫しようではないか。