栽培法も日進月歩


工業製品、とりわけ、タブレット端末等の電子機器製品の進歩は目覚ましいものがあり、一年もたたないうちに新しい製品が開発されています。

キュウリ、ナス、トマト等の果菜類で多く利用されている接ぎ木苗は、土壌センチュウ等の病害虫対策に有効な手法ですが、問題点は苗代が自根苗の3倍程度と高コストなことです。そこで、側枝等をうまく利用することで、苗の本数を減らし、自根苗程度の低コストに出来ないかと、試行してみました。

写真はキュウリの例ですが、キュウリの主幹、わき芽3本仕立てを試行しています。写真黒丸が主幹で、一、二段目に出た側枝(赤丸)を左右に誘引しています。従来の株間は80㎝でしたが、今年は160㎝巾とし、苗代は半額で済みました。今のところ順調な生育で大成功です。

また、「現代農業」に載っていたように、台木から出た台木の芽も完全にかき取るのではなく、ある程度伸ばしてからカット、伸びてきたらカットと、台木のパワーも効果あるようです。
(キュウリの映像)ナスの映像で、左側が台木の葉です

トマトは簡易雨除温室で連続不耕起栽培で、苗から自作していますが、今年は一部接ぎ木苗を購入し、センターピッチの側枝2本仕立てを試行し、側枝2本を50㎝間隔で誘引しました。(写真、赤丸)ミニトマト、麗夏、パルトの3種類で試行していますが、麗夏、パルトの大玉トマトでは、実付が遅れ気味ですが、そんなものかと割り切ればOKかと思っています。

トマトの二本仕立ては、サカタ種苗もセンターピッチした苗の販売を開始したとの報道もあり、今後注目の栽培方法となるかもしれませんね。