農家の食材と税金

ささやかな売上げだが、国民の義務として、確定申告を行い、若干の税金を払っている。御承知にように、収入と支出の差額に一定の料率をかけ税金を算定するのだが、収入の内訳として、売上げと自家消費分の二種類がある。

売上げは、日々の販売額そのもので単純明快であるが(脱税する場合は、売上高を一定割合低く計上する場合が多い)、悩ましいのが自家消費分の計上である。

自家消費と一括りにするが、農家(少なくとも我が家では)は売れない物(規格に合わない物、半分腐った物)、売れ残った物を食べているのです。

一円でもお金を頂く以上、販売する品物には一定の限度があると思っている。写真のトマトも尻腐部分を除けば問題なく食べることが出来るが、販売出来る品物ではない。

また、直売で全て完売は無理で、どうしても売れ残ってしまう。ジャガイモ等は次回の販売に回すが、キュウリ・ナス等は廃棄処分となる運命で悲しい限るである。この品物を自家消費するからと収入の一部に計上する人はいないと思うし、税務署も計上しろとは言わないだろう。

しかし、冷蔵庫は新鮮な野菜で溢れかえり、女房はうれしい悲鳴を上げている。私としては、出来るだけ良品(歩留まりの良い)の生産を、直売の完売を、模索するのだが、悩ましい?日々が続いている。