野菜の値段、高いですか、安いですか?

今年の冬野菜は比較的高値安定のようである。毎日、東京青果株式会社の相場表をチェックしているが「この値段で売れるの?」と思ってしまう。

一般的には、相場表の値段に小売店のマージンを上乗せして売るわけで、ほうれん草を例にとれば、200g168円だから、小売店では180円前後で販売されると思われる。(我が家では100円です)

ただし、色々なからくりはあるもので、量販店では農家と一定価格での契約栽培を結び、相場より安いと時もあれば高い時もある。また、延着品(セリに間に合わず、安く買われる)で安くなる場合もあるなど、価格決定には複雑な要因が絡み合っているようだ。

では、実際の販売場面(直売所)では、相場表通りに販売出来るか?というと、これがなかなか難しいのです。相場が安い時は比較的良いのですが、高い時には、相場通りの高値では売れず難儀します。

相場が高いとは、全国的に不作で流通量が少なくなるから高くなる訳で、当園でも作柄は悪くなり、販売額は減少します。そこで、少しでも相場に近い値段で販売し、販売額の底上げを期待するのですが、相場通りでは、あまりにも高くなり過ぎます。(大根の相場は1㎏126円ですから、4㎏もある「おふくろ大根」は、504円となってしまいます)これに販売経費を上乗せすると、一本600円の大根となる訳で、600円の大根を買いますか?と、自問自答することになります。

幸いにも、自家生産の直売所ですか、販売経費は上乗せせず、消費税も無く(売り上げが少ないため、対象施設とならない為)、「おふくろ大根」というプレミアムな大根を一本400円前後で販売する訳ですが、「高いかなー!?」と、自問自答の日々が続きます。