着々と緑肥利用


カルフォルニアのナパバレー(ぶどう畑)でも広範囲に利用されていた緑肥ですが、当園でも積極的な利用を図っています。緑肥導入の大きな目的は、センチュウ対策と、畑の物理性の改良(団粒化構造)です。写真は、センチュウ被害が見られる畑にヘイオーツを播きました。左側の大きい方は、11月1日に播種し、右側は今年になってから播いたもので、6月になれば刈取り、秋冬野菜の作付を行います。


最強のセンチュウ対策が、写真のからし菜(辛神)です。4月中下旬になったら、大きくなったからし菜をチップにし、うない込むことで最高の効果が得られます。しかし、今年は2月の大雪で最悪の作柄となり、写真の様に立ち枯れ状態となってしまいました。後一カ月で樹勢が回復するでしょうか。


写真は、簡易温室のヘイオーツです。10月21日に播種しました。4月中旬になったら刈取り、下旬になったら不耕起のまま、植付け部分の切株をとり、トマトの苗を4列200本移植します。昨年一部場所にセンチュウの被害が見られましたが、今年は大幅に軽減出来ると思います。

緑肥の利用は、農薬を使わない環境にやさしい対策ですが、生育期間中換金作物を栽培出来ないことが最大のネックとなっています。しかし、播種した物が確実に収穫出来れば、結果的に売上げ向上につながるものと思い、今後も緑肥の栽培を積極的に行っていきます。