4年~5年かけて土作り
- 2016.02.17
- 新農業技術
安心・安全で、美味しい野菜作りに欠かせないのが良質な堆肥です。堆肥といえば、牛糞・鶏糞・豚糞が通り相場ですが、当園では、剪定チップ(木質)を4~5年かけて、最高級のカブトムシ堆肥を作っています。
写真中1番は、二週間前に搬入された竹チップです。後日、米ぬかを混ぜ堆肥化を図ります。(試行中)
2番は、3年目のチップで、カブトムシの幼虫がいっぱいいます。チップをカブトムシが食べ山が大分低くなりました。後1~2年で、カブトムシの糞がいっぱいの良質な堆肥となります。
3番のチップは、一週間前搬入された新しいチップです。もう一次発酵が始まり、雨後には湯気が出ています。発酵が終われば、2番のチップから、カブトムシの幼虫が移ります。堆肥として使用できるのは2020年頃になります。(気の遠くなる話ですね)
写真は別の所で作っている5年物ですが、カブトムシの糞がたくさん見られます。(スイカの種のような黒い粒)
森の倒木なども同様の過程を経て、森の栄養源となり、森が成長していきます。気の遠くなる様な取組みですが、美味しい野菜作りに奇策はありません。自然に学び自然の恩恵を受けることが何よりも重要と考えます。
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