ネギの黒腐菌株病、カラシナで勝てるか

ネギ類の黒腐菌核病は糸状菌(カビ)による病害で、感染力が非常に強く、畑にネギ類の植物があると、増殖を繰り繰り返します。また、菌核が土壌で長く生き残るため、一度発病した畑では、対策なしではネギ類の作物を栽培するのは難しいと言われています。

当園でも、数年前から移植した株ねぎに、発育不良・腐れが発生し、だんだん症状が激しくなりました。特に今年は、症状が顕著で移植した株ねぎの半数が4月までに腐敗・枯れ上がってしまいました。

症状的に黒腐菌株病そのもので、気温の上昇とともに腐敗・枯れあがりは見られなくなりました。しかし、平均気温が20℃以下になると発症するとのことから、9月から薬剤散布を実施しました。

薬剤散布は、モンガリット粒剤を9月中に株元散布し、10月3日にアフェットフロアブル1000倍希釈を株元灌注しました。

今まで、軟腐病の腐れと思っていましたが、私にとっては初めて聞く病名と激しい症状で、戸惑いはありますが、放置するわけにはいきません。

色々と調べてみると、茨城県農業総合センター園芸研究所研究報告 第 20 号 27-34.2013ネギ黒腐菌核病の総合防除にカラシナが一定の抑制効果があるとのレポートが載っていたので、ダメ元でも試行してみる価値はあると、雪印種苗(株)の緑肥カラシナ「辛じん」を播いてみました。